商品説明
Bradford法に基づいた、溶液中の総タンパク質濃度を正確に定量できる試薬 です。Bradford法はCoomassic brilliant blue G250(CBB-G250)を用いた色素結合法で、遊離状態で赤色(吸収極大465nm)を呈色するCBBが、タンパク質と結合すると青色(吸収極大595nm)となる原理を応用した手法です。
サンプル溶液とBradford溶液を混合し、分光光度計やマイクロプレートリーダーを用いて595nm の吸光度を測定します。高温でのインキュベートなどは不要で、短時間で簡便にタンパク質を定量する事ができます。
特長
- 簡単・短時間の操作で正確な定量が可能
- 高感度で再現性よく定量可能
- 非常に低コスト、ルーチンワークにも最適
テクニカルノート
通常法で定量できるタンパク質濃度の範囲と必要試料量
定量できる タンパク質濃度 | サンプル/スタンダード | [×1] Bradford試薬 | |
---|---|---|---|
試験管・チューブ仕様 | 0.1~1.0mg/ml | 20μL | 1000μL |
マイクロプレート使用 | 0.05~0.5mg/ml | 10μL | 200μL |
微量法で定量できるタンパク質濃度の範囲と必要試料量
定量できる タンパク質濃度 | サンプル/スタンダード | [×1] Bradford試薬 | |
---|---|---|---|
試験管・チューブ仕様 | 2~50μg/ml | 800μL | 1000μL |
マイクロプレート使用 | 2~50μg/ml | 160μL | 200μL |
サンプルに含まれていても測定に影響がない化学物質の上限濃度
Bradford法では、タンパク質-化学物質や色素-化学物質の相互作用によって、正確な測定が阻害される場合があります。特に、界面活性剤による干渉が大きいとされている方法です。表に示した化学物質は、表中の濃度以下では影響がないことが確認できています。ただし、この表中の物質の様々な組み合わせについては確認できていないものもあります。
成分 | 許容上限 | ||
---|---|---|---|
通常法 | 微量法 | ||
酸・塩基 | HCI | 100mM | 2.5mM |
NaOH | 100mM | 2.5mM | |
バッファー | Acetate | 600mM | 15mM |
Ammonium sulfase | 1M | 25mM | |
Citrate | 50mM | 1.25mM | |
Glycine | 100mM | 2.5mM | |
HEPES | 100mM | 2.5mM | |
Phospate | 2M | 50mM | |
Tris | 2M | 50mM | |
界面活性剤 | Deoxycholate | 0.1% | 0.0025% |
SDS | 0.1% | 0.0025% | |
Triton X -100 | 0.1% | 0.0025% | |
還元剤 | Dithiotheitol | 1M | 25mM |
2-Mercaptoethanol | 1M | 25mM | |
その他 | EDTA | 100mM | 2.5mM |
Glycerol | 100% | 2.5% | |
KCI | 1M | 25mM | |
NaCI | 5M | 125mM | |
Sucrose | 300mM | 7.5mM | |
Urea | 6M | 150mM |